2007/07/10

信用

先日、会社でこんなことを言っている人がいた。

なんでこの会社は辞める人がおおいのだろう。

ぼくも前々から思ってはいたことだったが、あえて言葉にされると、” なぜ? ” かを考えてしまった。
そのときは答えを出すことができなかったが、後日、答えを見つけることになった。

取引先から、取引に係る印鑑証明の承諾書を預かった時のこと、突然、代表から呼び出されたので、あわてて呼び出しに応じてうかがうと、なぜ代表のところに承諾書を持ってこないと、つめられたので、承諾書は契約書類の一部なので管理部のほうへと預けた旨を伝えると、突然に言ってもしないこと、この場合は承諾書の代表へ提出、と言うことをつめられたのである。 他の社員が見ている手前代表を立てて、素直に謝ったところ、さらに代表の言うことを聞かない理由を説明するように求められたのである。

ぼくは前述の、契約書類の一部である旨を再度抗弁すると、再度代表から、なんで書類を提出しないのかをつめられることとなったのである。 そのあと10分程、悪態をつかれ続けることになったのだが、

そのとき、最初に言った疑問の答えが明確に見えたのである。

この人は他人を信用しないのだ。ということが思いの中にわいてきたのである。
ぼくはこの会社に入る前の会社には、10年ほどいたが、その会社はほとんど人がやめない、とくにパートの定着率は100%といってもよいくらいである。 時給がよいとか労働環境がよいわけではない。 

どちらかといえば3K職で給与がとんでもなく安いのである。

10年いてもぼくの月額給与は20万ほどであった。
(ぼくは自分がそれほど無能な人間だとは思ってはいない。)

なぜ前の会社は人がやめないのか、ひとえに信用と信頼である。 これが会社の中でちゃんと成り立っていたのである。 かくゆうぼくも、やめることができなかった口である。

今の会社には、信用と信頼など存在しない、何の得になるのかときっとつめられることであろう。
お金、第一の会社である。 株式会社なのである程度はしかたがないのであろうが、すべてのことに疑いを持って信頼もなく仕事をすれば、被害妄想気味になるのも間違いはないなと、その一件で考えることができた。

信用と信頼が相互に関係づけられねば、仕事をしててもつらくなるだけでちっとも楽しくはない。
例え会社だからといっても、人との関係は信用することからはじめられるべきである。
社員から信頼されない上司はつらくないのだろうか。

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