2007/09/21

ホテル・ルワンダ

1994年、アフリカ・ルワンダで実際におきた大量虐殺(推定100万人とされる)の、実話をもとにした映画である。

残虐なシーンなどもあるが怖さは感じない。 淡々としてつづられる話は、映画全般を通して、迫りくる虐殺者への緊迫感と主人公である、ポール・ルセサバギナの葛藤が前面に押し出され、そこに人々の悲しみがそそぎこまれた話でつづられている。

ぼくも新聞やテレビで知ってはいたが、日本ではイラク戦争ほど取り上げられはしなかった問題でもある。 日本人にとって、第三世界の内紛は対岸の火事ですらないということだろう。 これはリアルタイムで関心を持つ人が非常に少なかったいうことが言える。

湾岸戦争もそうだったが、日本人はこの手の話題が、苦手なのだ。
報道もこの手のものは積極的に伝えようとはしないことにも要因があるとぼくは思っている。

最近では、2003年アフリカ・スーダン内紛でのダルフールの大虐殺(推定40万人といわれる)だが今まだ殺戮は続いているとされる。 イラク戦争、ファルージャでの犠牲者は、10万人規模だとも言われている。 犠牲といえばあまりに大きな犠牲である。

ぼくらには、知らないことが多すぎるのかもしれない。 

映画公式サイト
ホテル・ルワンダ

0 件のコメント: